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「勝手に決めるな!」 怒りのデモパレード

 10月21日午後、「10・21デモパレード実行委員会」主催による「勝手に決めるな!」怒りのデモパレードが、 つきさっぷ中央公園から福住駅前まで行われ、45人余りが参加しました。

 パレードに先立ち、呼びかけ人の一人である「市民の風・北海道」共同代表の山口たかさんは、 「日本の『報道の自由ランキング』は71位に後退。情報が隠され、うそと隠ぺいが蔓延している」と岸田政権を批判、「一人ひとりが声をあげていくことが大切」と訴えました。
 同じく呼びかけ人の五十嵐直子さん(新婦人豊平)は、「岸田政権の安保3文書、43兆円もの軍事費は戦争への道。人を殺すことで問題は解決しない。豊平から、戦争NO!の声をみんなであげていきましょう」と訴えました。
 さらに真田紀子さん(年金者組合)は、「軍事費より年金引き上げ、労働者の賃金引き上げを。力を合わせこの状況を変えていこう」と訴えました。
 パレードは一時小雨の降る中、36号線を行進。「オリパラ招致より暮らしの支援を。ミサイルよりも灯油の値下げを。日本を戦争する国にするな」などと唱和し、町行く人々や車、商店にアピールしました。


破綻した「抑止論」に基づく軍拡
本気で国防を考えていない安保三文書

 岸田内閣のもと、敵基地を攻撃できるミサイルの配備など、軍事強化が次々と進められています。この基本には、昨年12月に閣議決定された「安保三文書」があります。 「安保三文書」とは何か、その本質について9月16日、神保大地弁護士を招いて、「9・16講演の集い」実行委員会による講演会が開催されました。

 安保三文書とは、国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画の三つ。それぞれ安全保障の基本方針、防衛の手段と方法、防衛費や装備の数量を規定したもの。防衛力整備計画の中に5年間で43兆円とか敵基地を攻撃できるミサイルの配備など具体的数字が出てきます。

 自己矛盾の「抑止論」

 神保氏は「安保三文書は、日本を攻撃したらこっぴどく仕返しされるかもしれないという脅威を相手に与えることで攻撃を思いとどまらせるという『抑止論』に立っている。
 安保三文書では『専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国にはならず』と言っているが、『脅威』を与えなかったら、抑止はできない。これは自己矛盾で、『抑止論』に立つ限り、果てしない軍拡競争につながる」と指摘しました。
 事実、防衛戦略では、有効な反撃を相手に与える能力(反撃能力)を保有する必要があるとし、スタンド・オフ防衛(敵の射程外から打つ)がカギであるとしています。しかも陸上からだけでなく、海や空からも発射もできるようにするとしています。

 総合的国力と言いながら軍事突出

 神保氏は「国の防衛は軍備だけに限らない。都市部へ人口、産業が集中していること、原発が多数存在すること、少子高齢化、厳しい財政事情なども問題となるが、防衛戦略ではこれらについての記載はほとんどない」と指摘。
 さらに「武器を使わなくても、食料、エネルギーを止められたら日本は終わりになる。安全保障戦略では、総合的な国力が必要としているものの食料、エネルギーに対する対策は全くなく、軍事への対応が突出している」と指摘しました。

 軍拡は危険増すだけ

 さらに、「敵基地攻撃ミサイルは、石垣島などの西南諸島、富士山麓、北海道に配備が見込まれているが、戦争になればこの地域がまっ先に攻撃される。しかも反撃する前に大量のミサイルを打ち込まれ甚大な被害を被ることになる。
 また、こうしたミサイルを持ち、日米軍事協力を強化することは、アメリカから戦争協力を求められた場合、断れなくなってしまう危険性もある。軍備拡大や日米軍事協力強化では危険性が増すだけ」と強調しました。

 産業の軍事化、軍事研究強化

 経済・産業の軍事化も進められようとしているとして、神保氏は、「軍需産業支援法、軍拡財源確保法、経済版の秘密保護法である経済安全保障法などが準備されている。
 軍需産業には利益が保証され、潰れそうになったら国有化して保護する。さらに、武器輸出を促進し軍需産業の育成をはかることも挙げられている」と指摘。
 軍事化は大学や研究・開発機関にも及び、「JAXA(宇宙航空研究開発機構)と自衛隊の連携強化、大学等による軍事研究の促進などが挙げられている」と指摘しました。

 小中学生、地域住民対策も

 さらに、「軍事強化に対し国民が反感を持たないようにする対策や、市町村、地域コミュニティーへの積極的広報、地方公共団体との連携強化が挙げられている」と語り、「すでに札幌などでは若者の名簿を自衛隊に提供しており、 職場体験と称して小中学生に自衛隊を訪問させたり、生活保護家庭を訪問し、子どもに自衛隊の勧誘をしたりするなど露骨な動きも見られる」と指摘しました。
 終わりに、軍拡によらない平和への道として、神保氏は、「隣国と協力して平和を保ち、経済発展を実現するとするASEANに学ぶべき。 アメリカか中国かどちらを取るかという二者択一でなく、どちらも大事にしていく必要がある」と語り、市民の声を政治に届け、軍拡路線からの転換を図っていくことを訴えました。


第7回豊平区フードバンク実施

 7月15日(土)午後、月寒公民館大研修室にて、7回目となるフードバンク(青年・学生、子育て中のみなさんを対象とした無料食料配布)が行われました。
 あいにくの雨にもかかわらず開会前に10数名の方が並びましたが、今回は24名の参加に留まり、用意した品物は若干余りました。
 パート勤務という女性は、「食品も光熱費も上がっているのに、時間給は最低賃金で変わらない。こうして支援していただけるのはありがたい」と話していました。
 主催した民青同盟は、若者とアンケートで対話、「何でも自己責任にされる今の世の中。これを変えられるんだ」という民青同盟の考えに共感が寄せられました。 また、フードバンクに共感した高校生がボランティアで参加をしてくれました。
 フードバンクの取り組みを知ったきっかけはネット(SNS)が16名と一番多く、次いで友人から聞いたが7名でした。
 主催した、民青同盟と豊平学生支援ボランティアでは、支援物資、募金をお寄せ頂きました皆様、設営に支援をいただいた皆様に感謝しています。
 品物が若干余りましたので、主催者はこの秋にでもまたフードバンクを開催する計画です。 


4年ぶりに再開 豊平区国民平和大行進

 5月20日午後、4年ぶりに豊平区国民平和大行進が行われ、五月晴れの下、美園生協前から地下鉄白石駅近くのやまびこ公園まで、 環状通りを行進しました。4年ぶりにもかかわらず70名を超える参加があり、「市民の風・北海道」の山口たかさんも参加されました。
 行進では、ロシアのウクライナ侵略と核兵器使用宣言を非難するとともに、核兵器の廃絶、日本政府による核兵器禁止条約の批准を訴えました。
 また、岸田政権による43兆円もの大軍拡、外国基地を攻撃できるミサイルの配備など、日本を戦争する国にする政策は許されない。戦争の準備より、戦争させない外交にこそ力を注げと訴えました。
 さらに、自民党や維新の会による改憲の動きを批判、世界の宝、日本の宝、憲法9条を守りましょうと訴えました。
 やまびこ公園では、参加各団体からのひと言で交流。
 折から広島で開催されていた主要7ヵ国首脳会議(G7)について、「”核兵器が侵略と戦争を防止する”と核抑止論の立場に立った宣言を行ったことは許せない。 核兵器廃絶を遠くに追いやってしまった。市民の力で、核兵器禁止条約の批准、核兵器廃絶に向けがんばろう」との発言がされました。
 礼文島からの幹線コースの行進をみんなで出迎え、写真を撮り、元気な人は幹線コースに合流し、札幌駅前まで行進しました。 この日札幌では豊平区をはじめ6つのコースで平和行進が取り組まれ、夕方には札幌駅前で終結集会が持たれました。


大軍拡、大増税=戦争する国づくりNO!

 岸田首相が憲法と国会を無視し、日本を戦争する国へ変えようとしている中、平和憲法を守る豊平区民の会は4月29日、日本キリスト教会札幌豊平教会で「大軍拡・大増税=戦争する国づくり、NO!」講演会を開催しました。

  集会では、講演の始めに南米民族音楽奏者の福井さんとボーカリストの根深さんによる、アンデスの民族音楽を楽しみました。
 開会に当たり、共同代表の稲生牧師は、「今憲法が変えられ、次の世代の子どもたちの命にかかわることがなされようとしている。私たちはどんな未来を築いていったらよいかに思いを馳せていただきたい」とあいさつしました。

 「新たな戦前」はすでに始まっている

 講演は北海道教育大学の本庄十喜准教授が「『新たな大戦』を回避するために、アジア・太平洋戦争の経験から考える」と題して行いました。
 本庄氏は、「現在の社会情勢として、@憲法を変えなくとも、閣議決定で憲法が骨抜きにされ、国会で論議もさせず、議会制民主主が崩壊している。 A教育の面では学術会議への介入による学問の自由の侵害、教科書検定による政府見解の強制がなされている。 Bジャーナリズムの弱体化と相まって、『政治的公平性』の名のもとに検閲の恐れもある。 C世界的に偏狭なナショナリズムや民族の蔑視が広がっている。 D日本でも政治に対する不満から、テロリズムが横行している。 E戦前の国際連盟脱退の時のように、軍事増強だけを考え外交が欠落している」ことを挙げ、「新たな戦前」はすでに始まっており、大戦を回避することが必要と語りました。

 女性も積極的に戦争に参画

 本庄氏は、「満蒙はわが国の生命線、自衛のため」と軍部の独走を政府が追認し、満州事変から日中戦争、太平洋戦争へと国民を総動員した戦争を振り返り、 治安維持法による思想弾圧、学問の自由に対する弾圧とともに、女性を戦争に協力させる仕組みも作られたとして、国防婦人会の例をあげました。
 国防婦人会は、安価な会費と対象を広げることで、会員は1000万人近く(当時の女性人口は3600万人)にもなり、出征兵士の見送りなど戦争に積極的に協力した。 本庄氏は、「国防婦人会に出かけることは当時の女性が家庭や仕事から離れられる唯一の時間だったことも、国防婦人会がこれだけ大きくなった要因であった。 女性が政治や軍事に関わることに否定的であった軍部も、総力戦のもとで女性を積極的に利用し、女性も積極的に戦争に参画していったことを見ておくべき」と指摘しました。
 さらに本庄氏は、「思想弾圧、メディアの統制のもと、市川房枝氏のような良心的知識人も、戦争支持へ現状追認に変わってしまった。このことは現在でも言えることで、これを押しとどめなければならない」と語りました。

 自分の頭で考えること大切

 本庄氏は、「新たな大戦」を回避するために、@マスメディアを鵜呑みにせず、自分の頭で考えること、A日頃からの、平和教育、憲法教育、政治教育が大切、B偏狭なナショナリズム、アジア蔑視の克服が大切として講演を締めくくりました。
 閉会に当たり、共同代表の後藤弁護士は、「我々が先の戦争でひどい目にあった最後の世代となるが、歴史から学ぶことが大切。岸田首相は憲法も主権者も無視して数の力で押し切ろうとしているが許せない。改憲させないため、戦争させないため、できる限りのことをしよう」と呼びかけました。 


大軍拡、大増税NO!

 札幌ドームで日ハムの交流戦が行われた3月5日、観戦に向かう観客でにぎわう福住駅前で、福住9条の会による、岸田政権による大軍拡、大増税を許さない宣伝が行われ、 月寒9条の会からも有志が参加し、プラスターを掲げアピールしました。
 マイクからは、国会にもかけず敵基地攻撃能力の保持を決め、そのためのミサイル購入をバイデン大統領に約束するなど大軍拡を進める岸田政権を批判。 「大軍拡は、日本を戦争に巻き込むとともに、社会保障や教育などの予算の削減につながる。軍備増強よりも戦争させないための枠組みづくりに努力すべき。 平和憲法を守り、大軍拡、大増税をやめさせるため、ともに力を合わせましょう」と訴えました。 



<2022年>

第6回豊平区フードバンク実施

 12月18日(日)午後、月寒公民館3階研修室にて、6回目となる学生食料無料配布が行われました。
 開会前にすでに20人ほどが並び、開会30分ほどでほとんどの品物がなくなり、予定時間を30分ほど繰り上げて終了となりました。
 今回は、食料品は1人分を袋詰めにして渡す方式を取り、38人分を用意しましたが、来場者は48名となり、あとから来た方にはカップ麺やレトルト食品だけとなりました。今までの6回のフードバンクでは一番多くの来場者となりました。
 民青同盟では、アンケート・対話コーナーを設け、来場した若者20名余りと対話しました。  学生さんからは、学費の問題やジェンダー平等などについて話が出され、「ボランティア活動にも興味がある、フードバンクもお手伝いしたい」という二人の方が活動に参加することになりました。
 主催した、民青同盟と豊平学生支援ボランティアでは、フードバンクに支援物資、募金をお寄せ頂きました皆様に感謝しています。 

  第6回フードバンクの様子      



第5回豊平区フードバンク実施

 9月12日(月)午後、月寒公民館1階大研修室にて、5回目となる学生食料無料配布が行われました。
 開会前から10数名が会場入り口に並び、参加者は33名と前回を上回りました。
 前回(5月)は開会からほどなくして、品物がなくなり、後から来た方にお帰りいただく事態となりました。 今回は、あらかじめお渡しする品をセットで用意し、その他に必要な品物を追加して持って行ってもらう方式となりました。 おかげで、閉会の10分前に来た学生さんにも、欲しい品物を持って行っていただくことができました。
 主催した民青同盟北海道委員会、豊平区学生支援ボランティアでは、フードバンクに支援物資や募金を寄せていただいた皆様に感謝するとともに、 今後も機会を見つけてフードバンクを実施したいとしています。

     



第4回豊平区フードバンク実施

 5月30日(月)午後、月寒公民館1階大研修室にて、4回目となる学生食料無料配布が行われました。
 平日の午後にもかかわらず、開会から50分ほどで用意した品物がなくなるほどの盛況でした。
 学生の他、パートやアルバイトの若者の参加、子ども連れのお母さんの参加もありました。参加者は31人で、昨年2月の第1回に次ぐ多くの参加がありました。
 主催した民青同盟北海道委員会、豊平区学生支援ボランティアでは、フードバンクに支援物資や募金を寄せていただいた皆様に感謝するとともに、 今後とも機会を見つけてフードバンクを実施していきたいとしています。


ロシアのウクライナ侵略糾弾
核兵器禁止条約の批准、平和憲法擁護を訴え

 今年の国民平和大行進は5月8日に礼文島を出発、21日に札幌入りしました。 今年も、新型コロナのため、通し行進はなく、札幌市内の行進も大通周辺で短縮して行われました。
 月寒9条の会も参加する豊平区平和行動実行委員会も、行進は中止し、地下鉄福住駅前と平岸駅前(北洋銀行前)の二か所で宣伝を行いました。
 「核兵器禁止条約の批准を」と「守ろう平和憲法」の大文字プラスター、ロシアのウクライナ侵略糾弾のプラスターを掲げ、 ロシアのウクライナ侵略、核兵器による威嚇を糾弾。「ウクライナ危機に乗じた自民、維新の核共有論は被爆国としてあるまじき事。 政府は核兵器禁止条約を批准し核兵器廃絶の先頭に立て」と訴えました。さらに、憲法9条を変え、日本を海外で戦争できる国にしようとする動きを批判、 平和憲法擁護を訴えました。
 両会場合わせて61名の参加がありました(写真は福住駅前の宣伝)。


平和憲法を考える集い開催 

 平和憲法を守る豊平区民の会は4月30日(土)午後、 日本キリスト教会札幌豊平教会において、「平和憲法を考える集い」を開催し、ロシアのウクライナ侵略と憲法9条について学び、考えました。

 佐藤博文弁護士(道弁護士連合会憲法委員会事務局長)が基調講演を行い、 1991年ウクライナが独立を宣言して以降の歴史および、ロシアによるクリミア併合、東部のドンバス地方を反政府勢力が実効支配することになった経過について概説しました。
 佐藤弁護士は、プーチンのウクライナ侵略の無法として、@武力の行使を禁じた国連憲章に違反、A国際人道法に反する戦争犯罪を犯している、B核兵器使用の可能性を公言し、核兵器で威圧し核拡散防止条約に違反 の3点を指摘しました。 さらに、国連憲章は武力攻撃が発生した場合、自衛権の行使を認めているが、ウクライナがロシアを攻撃した事実はなく、ロシアの侵攻は自衛権行使にはならないと強調しました。しかし、ロシアのみならず、アメリカも自衛権について、 相手国から攻撃を受ける前に打撃を与える先制的自衛権を主張していることが問題と指摘しました。
 ウクライナ危機に乗じ、憲法を変え軍事力、軍事同盟の強化をすべきという論議について佐藤弁護士は、国連を否定しパワーバランスによる戦前の国際社会にもどる論議と批判しました。 佐藤弁護士は敵対する両国が軍事に頼れば、軍備の増強合戦となり、行き着く先は核兵器となる安全保障のジレンマを引き合いに出し、「平和を望むなら、武器を捨てよ」であると指摘。日本国憲法第9条はこれを徹底するものとしてその大切さを強調しました。
 集会は参加者からの質疑応答を受け、「ロシアのウクライナ侵略に断固抗議し、直ちにロシア軍の撤退を要求する決議」を採択し終了しました。決議はロシア領事館および各団体に送付しました。


ロシアのウクライナ侵略に抗議

 平和憲法を守る豊平区民の会は4月2日(土)
日本キリスト教会札幌豊平教会において、 ロシアのウクライナ侵略に抗議する緊急集会を開催しました。 

 始めに、共同代表の後藤徹弁護士が「ロシアのウクライナ侵略は紛れもなく国連憲章違反、国際人道法・ジュネーブ条約違反、核兵器で世界を恫喝するプーチン大統領の態度は論外」と指摘。
 「今後の戦闘の行方、停戦交渉の成否は不透明であるが、私たちがまずしなければならないことは、ロシアのウクライナ侵略に抗議し即時撤退を求めること、ウクライナの人道支援である。 我が国では国民の憲法意識が憲法9条を守らせてきた。国連憲章やジュネーブ条約を守らせる事は憲法以上に難しいが、時間をかけても国際世論で守らせ、侵略をやめさせることができる」と語りました。
 さらに、「今、日本ではロシアのウクライナ侵略を口実に、「改憲、軍備増強が必要」との言動が勢いづいているが、 戦力の不保持・交戦権の否定を定めた憲法9条は国連憲章、ジュネーブ条約、核兵器禁止条約の先にある究極の規範。ウクライナ侵略を口実にした9条改憲、軍備増強は許されない」と指摘しました。
 続いて、参加各団体、参加者からの意見表明や訴えがなされました。
 ウクライナの惨事に居ても立っても居られないと地域の行動に参加した人も。カレンダーの裏に「STOP WAR」と書いて、平岸9条の会の南平岸駅前の宣伝に参加。 この集会にも参加し、「戦争をやめさせるために、1人でも行動しなければ。ウクライナは日本の子どもたちに"てぶくろ"というすばらしい絵本を伝えてくれた。今度は私達がウクライナのために少しでもできることを」と訴えました。
 集会は、「ウクライナ侵略とそれを口実にした9条破壊、改憲は許さない」とする「九条の会」の声明の支持を確認、ウクライナカラーの「NO WAR」のプラスターをみんなで掲げ、抗議の意思を示しました。

札幌ロシア連邦総領事館へ抗議声明を送りました!

<2021年>

第3回豊平区フードバンク実施

 12月18日(土)午後、豊平区民センターロビーにて、今年3回目の学生食料無料配布が行われました。
 50cmを超える大雪にもかかわらず、25名が訪れ、米、野菜、レトルト食品、日用品等を受け取りました。 コロナで職を失ったシングルマザーの方の参加もありました。
 訪れた学生さんとの対話もはずみ、別の用事で区民センターを訪れ方々も、フードバンクの取り組みに関心を寄せてくれました。 主催した民青同盟北海道委員会、豊平区学生支援ボランティアでは、支援物資や募金を寄せていただいた皆様に感謝しています。 来年も開催を予定しています。

第2回豊平区フードバンク実施

 10月10日(日)午後、豊平区民センターロビーにて、今年2回目の学生食料無料配布が行われました。
 案内期間が短かったにもかかわらず、21名が訪れ、米、レトルト食品、日用品等を受け取りました。
 主催した民青同盟北海道委員会、豊平区学生支援ボランティアではフードバンクに支援物資や募金を寄せていただいた皆様に感謝しています。

福住駅前で、核兵器禁止条約の批准、憲法守れと訴え

 今年の国民平和大行進は5月5日に礼文島を出発し、15日(土)に札幌入りしました。 しかし、連休明けから、札幌での新型コロナ感染が急速に拡大したため、各所で予定されていたスタンディング宣伝は、密集による感染を避けるため、 いずれも中止となりました。
 豊平区のスタンディング宣伝も中止となりましたが、月寒9条の会の有志で、福住駅前において、「核兵器禁止条約の批准、平和憲法を守ろう。 来るべき総選挙では、市民と野党の共闘で、核兵器禁止条約を批准する政府、憲法を守る政府に政権交代を」と訴えました。


<2020年>

変えよう菅政権! つくろう!連合政権

 リレートーク & スタンディング

 平和憲法を守る豊平区民の会(月寒9条の会等区内の9条の会及び民主団体・個人で構成)は10月31日(土)、 札幌ドームでのファイターズ戦観戦に向かう観客でにぎわう地下鉄福住駅前で、スタンディング宣伝とリレートークを行いました。

 リレートークでは、7名が発言、弁護士の後藤徹氏、北大の山形定氏は、菅首相が6名の学術会議会員の任命を拒否した問題を告発。 憲法も法律も無視し、学問の自由を踏みにじる菅首相、事実にもとづかないで学術会議を攻撃する菅首相を批判しました。
 新婦人からは、「コロナ禍のもとで職を失い、生活苦にあえぐ人々を救うべき。go to キャンペーンより救済を」と訴えが。年金者組合は、「菅首相が自助、共助を強調し、公助は最後と言っているのにはあきれる。 政府のすべきことは公助でそのために政府がある」と菅首相を批判。
 月寒9条の会からは、国と札幌市が進める1000億円道路(都心アクセス道路)よりコロナ対策、コロナで苦しむ業者の支援を訴えました。福住9条の会は、「核兵器禁止条約が発効することになったが、 日本政府は核の傘に依存し、核保有国のいいなり」と菅政権を批判。菅政権を退陣させ、連合政府をつくろうと訴えました。
 豊平区革新懇からは、「安倍首相が進めた忖度政治を推進したのは菅氏。人事でおどして強引にやってきたが、今野党の追及が進められている。市民と野党の共闘を進め、菅政権の悪政を変えよう」と訴えました。


今年は平和行進に代わってスタンディング宣伝を行いました

 今年の国民平和大行進は5月10日に礼文島を出発し、23日(土)に札幌入りしました。今年は新型コロナ感染防止のため、通し行進者はなく、従来のような行進は行わず、 各自治体への要請行動を引き継ぐ形で行われています。
 豊平区平和行動実行委員会の主催で毎年行っている豊平区の平和行進も、従来のような行進は中止し、36号線福住駅前と平岸駅北洋銀行前で、スタンディング宣伝を行いました。
 密集を避け、間隔を空けるため、1文字ずつのプラスターで「核兵器なくそう、平和憲法守ろう」とアピールした他、 福住9条の会は横断幕を掲げてアピールしました。
   マイクからは、「政府は核兵器禁止条約を批准せよ、新型コロナに便乗した改憲は許せない、改憲、軍備強化よりコロナ対策を」と訴えました。
 福住、平岸の両会場であわせて88人の参加がありましたが、新型コロナ対策としてマスク着用とスタンディングの間隔を空ける対策を取りました。


「誰ひとり取り残さない」社会を目指して
シンポジウム開催

  「平和憲法を守る豊平区民の会」は2月15日、日本キリスト教会札幌豊平教会において、「誰ひとり取り残さない社会を目指して」と題したシンポジウムを開催。
 SDGsやジェンダー、環境問題、社会福祉の分野で活動している5名の方から話をうかがうとともに、参加者からの意見もまじえ、平和で格差のない社会実現のために私たちが今何をすべきかを学びました。


  格差拡大、地球環境悪化、 この世界の変革を

 シンポジウムは、国連大学が認定し日本に8箇所設置されたSDGsの教育・普及センター(RCE)のうち、北海道道央圏協議会事務局長を努める有坂美紀さんをコーディネーターとして進められました。
 有坂さんは、SDGsについて、「1%の人が世界の富を握り、格差が広がり、温暖化で地球環境が悪化している現在、世界に不安と不信が広がっている。この状況を変革しようというのが2030アジェンダ(下の囲み参照)。 そのためには平和の構築、誰ひとり取り残されない社会の構築が必要。この実現のためには市民や、企業などいろんな人の協力が必要であり、多様な人々が話を進める拠点としてRCEが設けられている」と語りました。

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは

 Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称。持続的な社会を世界レベルで実現するため、2015年9月国連サミットで採択された成果文書「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ(通称:2030アジェンダ)」の柱として、世界共通の17のゴール(目標)とそれを具体化した169のターゲットから成る。 国連に加盟している193の国・地域が2030年を期限に達成を目指すもの。 貧困をなくす、不平等をなくす、ジェンダー平等、気候変動に具体策を、平和と公正をすべての人に、などがあり、SDGsの理念は「誰ひとり取り残さない」で、世界すべての人々に共通する普遍性がある。
 その取り組みは、各国政府・各自治体、企業、市民団体。これに取り組んでいることで企業の責任をのがれる隠れ蓑とされているとの批判もあるが、企業も含め取り組みが必要との認識が世界共通となった意義は大きい。


 ジェンダーフリー否定は権力に従う人作り

 川上麻里江弁護士は、自ら2歳の子どもを持つ弁護士ということで、社会的な性差別を感ずることもあると語り、 「ジェンダーフリーは、今のままでは生きづらい、幸せでない人がいるから必要。性差を超えた個人差を否定しない、性にとらわれないで、一人一人が自分らしく生きられる社会が必要」と語りました。
 また「新しい歴史教科書を作る会」系の人たちが、ジェンダーフリーを否定していることについて、 「男女を性差分業に押し込め、自分たちの考える人間像に押し込めることが目的。憲法24条(男女平等)と9条は両輪。権力に従う人間、戦争できる人間を作ることがねらい」と批判しました。

 将来に負担を回している

 北海道新聞編集委員の関口裕士氏は、「持続可能な社会を考えたいとして、現在はSDGsと原発問題を担当。月一回、道新にSDGsの記事を書いている」と自己紹介。
 「SDGsの真逆にあるのが原発。しかし、SDGsには原発や核兵器について書かれていない。 セヴァン・スズキさんが指摘したように、大人は子どものことを考えていると言いながら、実際は将来に負担を回している」と批判しました。

 一人一人に何ができるか考えて

 北星学園女子中学高等学校のマット光さんは、ごくふつうの高校生ですと自己紹介。「授業で、地球の環境破壊を知ってから、なぜ皆このことを知らないのか。皆が変わらなければと思い、昨年10月から金曜行動を行うこととした。 グレタさんは政府や企業により強い行動を求めたが、私は一人一人が関心ないのに国を変えられない。一人一人に関心を持ってもらうことが必要と行動を起こした」と語り、「私たち一人一人に何ができるか考え続けてほしい」と訴えました。
 社会福祉法人「草の実会」の松本映理さんは、「知的障がい者の事業所で、障がいのある人と一緒に活動していると、こんな差別があるのかと気づくことが。障がいのある方々と純粋に活動することで学び、『だれにとっても住みやすい社会ができるように』との『草の実会』の理念が自身の理念になった」と語りました。

 今の社会は変えられる

 参加者を交えての意見交換では、「SDGsの17の目標はわかりにくい」との意見が出されましたが、これについては、 「その下の169のターゲットを見るとよくわかる。交通事故を半減させようとか、食品ロスをなくそうなどと具体的な目標が掲げられている」との説明がありました。
 「世界を支配する富裕層や支配者の意識を変えないと、我々では社会を変えられないのでは」との意見も出されました。
 これについては、「洞爺湖サミットのあたりまでは、産業界は温室効果ガスを排出しても、もうけ優先であったが、SDGs以降このままではビジネスが成り立たなくなるという危機感を持つ人が増え、世界中が動き出した。 若い人も感心を持ち、フェアートレードについては今では10代の78%が知っている。高齢者ほど知らない。SDGsについても小中学校で教えられている。この動きが広がっていけば社会が変わると期待できる」と関口氏が見解を述べました。

 軍事費の半分で達成できるSDGsの目標

 閉会にあたり、奥田 仁「平和憲法を守る豊平区民の会」共同代表は、「世界の軍事費は190兆円、この半分を使えばSDGsの目標は達成できる。 米中など大国の反対でSDGsには核と軍縮がのっていない。画竜点晴を欠く。魂を入れるのは市民の運動。そのために、@自分の頭で考え自分の心で行動し、A正しいことは正しいと主張する率直さを発揮していこう」と訴え、シンポジウムを終わりました。


<2019年>

平和憲法を守る豊平区民大集会開かれる

 10月6日(日)午後、日本キリスト教会札幌豊平教会において、 「平和憲法を守る豊平区民の会(旧ストップ「戦争法」豊平区民の会)」主催による、「平和憲法を守る豊平区民大集」が開催されました。
 集会は、賛美歌の独唱、合唱で開会。渡辺達生弁護士が「知らせよう安倍改憲のねらい、広げよう”九条改憲NO!”の声を」 と題して講演し、安倍首相の改憲の狙いとその危険性について語りました。
 集会には90名が参加。市議会民主市民連合の峯廻、菅野両市議、 日本共産党の池田市議、 新社会党札幌圏総支部の小柳副委員長からメッセージが寄せられました。

写真:賛美歌合唱(左)、渡辺氏の講演(右)


 日本ではなくアメリカのための「防衛費」拡大

2019豊平区平和のつどいが6月15日豊平区民センターで開催されました。
北海道平和委員会の内山代表理事が「ふくれあがる防衛費」と題して講演しました。

 駐留米軍1人当たり1500万円

 内山氏は「在日米軍駐留経費」の負担額は年間6000億円、駐留米軍1人当たり1500万円にもなると語りました。 その中には日米地位協定上の義務のない、基地の建設費、従業員の賃金、ゴルフ練習係、育児世話係の賃金まであり、総額3兆円にもなるとされる米軍再編によるグアム移転経費も日本負担になるとされ、アメリカの言うままの日本の姿が示されました。
 内山氏は、そもそも在日米軍は日本を守るための軍隊ではない。 三沢、横田、嘉手納に配備されている「航空宇宙遠征軍」や「空母打撃群」「海兵遠征軍」は、米国本土以外では日本にしか配備されていないもので、日本から世界のどこの国へも出撃できる「殴り込み部隊」であると語りました。
 安倍首相が「戦争法」を強行し成立させた下で、自衛隊が在日米軍と共同訓練することは、自衛隊が海外で戦争に参加する実践訓練が行われていることになると、その危険性を強調しました。


 海外で使える武器を言い値で

 ふくれあがる防衛費のからくりについて内山氏は、日本の防衛費は過去最大の5兆2千億円を超えたが、さらにトランプ大統領の要求に応じて、アメリカから武器の大量購入を約束したことをあげました。
 加えて、アメリカはFMSと言って軍需産業に代わって米国政府が外国に武器を売り込んでおり、この仕組みでは、武器やその装備品の価格や納期はアメリカの提示する条件を受け入れなければならず、アメリカの言い値となっていることをあげました。
 これで購入するものは、ステルス戦闘機F35、オスプレイ、無人偵察機、空中給油機、ミサイルシステム(イージス・アショア)など、日本を守るよりも海外で使える武器に偏っていると指摘しました。
 これまでの無駄使いの例として、内山氏は、重すぎて一般国道や県道は走れない90式戦車、米第7艦隊は27機しか持っていないのに、日本で101機も保有しているP3C対潜哨戒機、日米地位協定上の義務はないのに日本が負担している思いやり予算、騒音対策などの基地対策費や騒音賠償金などをあげました。
 内山氏は、日米同盟は日本の安全保障とは関係ないアメリカの戦いに国民を巻き込み、自衛隊員の命を危険にさらす。そんな日米同盟を維持、発展させていくことなど日本のためにならないと締めくくりました。



 核兵器禁止条約の批准、憲法9条守ろう

5月18日 2019年豊平区平和行進に参加しました

 今年の平和行進は好天に恵まれ、90名が参加。美園生協から白石のやまびこ公園まで、 核兵器禁止条約の批准、憲法9条守れ、辺野古基地建設の中止などを訴え、歩きました。
 やまびこ公園では、礼文島からの幹線コースが到着するまで、参加団体からひと言発言。「今年は安倍首相による改憲を ゆるさない正念場の年になる。改憲を阻止し憲法9条を守る運動を強めよう」との発言が相次ぎました。  
   


<2018年>

札幌圏「憲法を守る運動」市民組織 活動交流会開かれる

 ストップ「戦争法」豊平区民の会の呼びかけにより、札幌圏で「憲法を守る運動」を行っている市民組織の交流会が、10月25日 エルプラザで持たれました。
 札幌市内及び北広島の「9条の会」や「区民の会」から13団体24名が参加、各団体での活動の様子を報告し、活動の交流を行いました。「9条の会」の交流会は今までも行われていますが、今回は各団体の行動や構成、問題点などをざっくばらんに語り合え大変参考になりました。
 定期的に休むことなく宣伝を続けている例や、軒並み訪問で9条署名を訴え良い反応があった例など、頑張れば成果が得られると元気づけられました。 メンバーが固定化している、若い人たちに参加をしてもらうにはどうしたらいいか、が共通の課題でした。
 参加者からは、こういう集まりをまた持って欲しいとの要望が出されました。
 豊平区民の会としては、またこうした集まりを呼びかけたいとしていますが、時期等は未定です。


福住駅前にて街頭宣伝・署名行動

 7月29日、ストップ「戦争法」豊平区民の会は、札幌ドームでのファイターズ戦に向かう観客でにぎわう福住駅前で、 「9条改憲NO! 3000万署名」の宣伝と署名を行いました。

 月寒9条の会からも参加し、マイクから「安倍首相が憲法に書き込もうとしている自衛隊は、災害救援に貢献している自衛隊、専守防衛の自衛隊ではありません。 集団的自衛権の名のもとにアメリカと一緒に戦争に参加できる自衛隊です。自衛隊員やその家族からも、安倍首相が憲法を変えれば、海外で戦争する自衛隊になってしまう。 最初に犠牲になるのは第一線の隊員と反対の声が上がっています」と訴え、全国統一署名を呼びかけました。


私たちの声と行動が世界を変えた 核兵器禁止条約

2018豊平区平和のつどい

 7月19日午後、豊平区平和行動実行委員会は、豊平区民センターで「平和のつどい」を開催。
 北海道原水協の嶋田事務局長が「市民運動が動かした核兵器禁止条約、日本は率先して批准を」と題して講演しました。

 
   

 嶋田さんは、「被爆者が”二度と被爆者をつくるな”と世界に訴え続けてきたこと、雨の日も、風の日も、雪の日もあきらめないで、私たちの声を署名に託して国連に届けてきたことが、国際政治を大きく動かした。 あなたの声と行動が世界を変えたのです」と、市民運動が核兵器禁止条約の採択に大きな力となったことを強調しました。
 さらに、「アメリカやイギリスなど核保有国は条約に反対したが、今や世界政治は一部の大国ではなく、世界の国々と市民が動かす時代になってきた。条約は50ヵ国以上が批准した後、90日で発効する。核保有国は条約に参加しなくとも 政治的、道義的責任を追及されることになる」と世界の変化を強調。
 「アメリカは条約の発効を阻もうと各国に働きかけているが、核保有国やその同盟国の中でも条約参加の可能性を検討する国も出てきている」とし、今後核保有国、同盟国の中での核廃絶を求める市民運動が重要になると語りました。
 被爆国でありながら、条約の交渉会議にも参加せず、アメリカに従って核兵器禁止条約に反対している安倍政権には、「”被爆者が訴える核兵器廃絶署名”を国民の過半数から集め、条約を批准させよう」と訴えました。

 安倍に忖度困ったな、国有財産横流し・・・

 今年の「つどい」は平岸の小林さん、佐藤さんによる「風刺ギター」で開幕しました。日立の「あの木なんの木」のコマーシャルソングにあわせて、「安倍に忖度困ったな、国有財産横流し・・・」と森友問題を風刺。 「消費税ブルース」では、「安倍、麻生、8%では足りない。10%に。国民なめてる」と批判。 不倫をした妻を、銃で殺しに行き、メキシコに逃亡するという「HEY JOE」をもじった「HEY9条」では、「自民のおかげで戦争できる」と戦争法を強行した安倍政権を批判しました。



怒りを行動に! 3区市民の会大集会開催

  「市民と立憲野党の共同を求める北海道3区市民の会」は8日午後、清田区民センターで、安倍政権による「ねつ造、隠ぺい、改ざんを許すな! 怒りを行動に! 3区市民の会大集会」を開催し、120名余りが参加しました。

 トランプ言いなりの安倍外交

 始めに、立憲民主党の荒井さとし衆議院議員が外交問題を中心に国会報告を行いました。
 北朝鮮問題について荒井氏は、「アメリカはすでに20年前に、米朝が戦争状態になれば、ソウルが文字通り火の海になるとして、武力攻撃はできないとしていた。 もし米朝が戦えば北朝鮮は負けて、北朝鮮にアメリカが進駐し、中国とアメリカが直接対峙することになる。こうした事態は避けたいと言うのが中国の立場ではなかったか。 今回は中国が間に入って北朝鮮との対話になったのでは」と語りました。
 今後の見通しについは「米朝の会談で、ICBMの廃棄では合意したのでは。核兵器は将来廃棄ということで、これが争点になっているのでは」との見通しを示しました。
 安倍外交については、「トランプにくっついていればうまくいくというのが安倍外交。北朝鮮を巡っては圧力強化だけを言って一番みすぼらしかった。 アメリカから武器を買えと言われ、イージスショアも購入する。TPPについてアメリカは離脱したが2国間協議で農産物の輸入を迫ってくる。 チーズや牛肉など北海道の農業にとって打撃となるが、安倍首相はのむ可能性が高い」と批判しました。

 国民の命やくらしに関心を向けていない安倍首相
   共闘のうねりを広げて倒そう

 続いて挨拶に立った、日本共産党前衆議院議員の畠山和也氏は、「大阪北部地震の時も、今回の大雨で西日本で大災害が予想されていた時も、安倍首相は料亭や宴会に行っていたという。 国民の命やくらしに関心を向けていないのでは」と安倍政権を批判。
 「この集会のように共闘のうねりを広げていけば、安倍政権を倒せる。なにより、一人区の選挙で勝つことが必要。 そのために力を合わせ、安倍政権を終わらせ、立憲主義、平和主義を守ろう」と訴えました。
 質疑応答では、会場から、「安倍政権の支持率が下がらないのはなぜか、来年の知事選にむけて統一して闘えないか、共同した街頭宣伝はできないか」などの質問や意見が出され、荒井議員、畠山氏が答えました。


怒りを行動に 豊平区民大集会&パレード


 6月10日(日)午後、月寒公民館において、ストップ「戦争法」豊平区民の会主催による 集会とパレードが行われました。
 憲法応援団の後藤 徹 弁護士(福住在住)が「安倍壊憲を許さない!」と題して講演。
 「安倍首相は、憲法違反の安保法制で集団的自衛権の行使を容認し、自衛隊がアメリカの戦争を支援でき るようにしたが、まだ憲法9条の制約があり、日本が独自で戦争することはできない。日本を戦争できる国にすることが改憲のねらい。
 教育基本法改悪で、愛国心をあおり、戦争を支持する教育はできようになった。秘密保護法、安保法制、共謀罪で戦争のための法整備はできた。 戦費調達も消費税でできる。あとは憲法9条を変えて仕上げとなる。
 こんな壊憲は許すことができない。壊憲を阻止するには安倍内閣を倒すことが確実で一番早い。いろんな分野の闘いを統合し、安倍内閣を退陣に追い込もう」 と訴えました。
 集会後、参加者は「9条変えるな、平和憲法まもれ、安倍はやめろ、今すぐやめろ」とコールし、福住駅前まで36号線をパレードしました。


「核兵器廃絶、9条守れ」豊平区平和行進で訴え

 5月19日豊平区平和行進に参加しました。
 今年の豊平区平和行進は寒い雨模様の天気となりましたが、行進がスタートする頃には、傘をささなくても歩ける程度になりました。
 定刻午後1時に、美園生協前を出発、リンゴの花咲く環状通りを「核兵器なくそう、9条守ろう、平和がいいね、原発なくそう」などとコールし、白石のやまびこ公園まで歩きました。1時半には白石のやまびこ公園に到着。礼文島からの幹線コースを迎えました。
 礼文島から東京までの通し行進者、山内金久さん(69歳)から「昨年は核兵器禁止条約が採択された。平和運動が世界を動かした。核兵器廃絶に向けさらに運動を進めよう」との挨拶がありました。   (写真はやまびこ公園で幹線コースの方々と)
 元気な方は、幹線コースの行進に参加、札幌駅前まで行進しました。
 あいにくの天気にもかかわらず、自家用車での参加3台を含め、80名の参加となりました。
   主催:2018豊平区平和行動実行委員会


憲法生かす全国統一署名 野球観戦に向かう人々に訴え

 ストップ「戦争法」豊平区民の会は、札幌ドームでファイターズ戦が行われた4月22日(日)11時より、 福住駅前で野球観戦に向かう人々に、憲法生かす全国統一署名を訴えました。
 この行動には各地の9条の会や年金者組合、革新懇、新婦人などから19名が参加、地元の月寒9条の会からは9名が参加しました。
 のぼり旗、横断幕を掲げて、署名を訴えるとともに、ビラを配布し「イラク派兵の日報隠し、森友問題での公文書改ざんなど国民を欺く安倍政権は直ちに解散を」と訴えました。

憲法生かす全国統一署名 月寒東ツルハ前で訴え

 月寒9条の会では2月3日、月寒東2条18丁目のツルハ前で、近隣在住の会員により、憲法生かす全国統一署名に取り組みました。
 のぼり旗とプラスターを掲げ、マイクから「安倍首相は、『今憲法を変える時』と改憲に執念を見せています。しかし世論調査でも、安倍首相のもとでの改憲 には55%が反対で、賛成の33%を大きく上回っています。世論を無視し、国会の数の力で改憲発議を許すな。日本を戦争する国にするな」と訴えました。

安倍9条改憲NO! 憲法生かす全国統一署名 3000万筆を

 衆院選で改憲勢力が2/3を超えたことで、安倍首相は通常国会にも改憲案を提出するとしています。2/3を超えたとはいえ、これは小選挙区制という非民主的な選挙制度のおかげ。 自民党の絶対得票率は17%にすぎません。偽りの多数による改憲は許せません。
 安倍首相は、公明党など他党の支持を得ようと、現行9条はそのままに、新たに自衛隊を付け加えるだけとしていますが、安倍政権によって強行された安保法制のもとで、 違憲の海外派兵、集団的自衛権の行使を担う自衛隊を憲法に明記することは、海外派兵、集団的自衛権の行使を合憲とすることになります。安倍首相のねらいはここにあります。
 法律の世界では、あとから作られた条文が優先します。「戦力の不保持」を謳った第2項は空文化します。
 日本を再び海外で「戦争する国」にするなと、全国市民アクションによる全国統一署名が取り組まれています。 5月末までに、国民投票になっても改憲を許さない3000万の署名を集めようと奮闘しています。
 月寒9条の会でも大いに署名を広げたいと思います。署名を広げてください。
 ☆ ネット署名や署名用紙のダウンロードは、こちらからできます。

<2017年>

共謀罪、核兵器廃絶、福住駅前で宣伝署名

 札幌ドームでファイターズ戦が行われた8月20日、ストップ「戦争法」豊平区民の会は福住駅前で、「共謀罪法」廃止の統一署名と「被爆者が訴える核兵器廃絶」国際署名に取り組むとともに、「市民と野党の共闘で政治を変えよう」と訴えました。
 マイクからは「法案の強行採決は早く国会を終わらせないと大変なことになるとの自民党のあせりの表れ。内心の自由をおかす共謀罪法。戦前の治安維持法の再来を許すことはできません。共謀罪法はただちに廃止を」と訴えました。
 また、核兵器禁止条約が国連で採択されたことを紹介し、被爆国の日本こそ率先して条約に参加すべきと訴え、被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名を訴えました。
 さらに、「何でも数の力で押し通す自民・公明の安倍政権にこれ以上政治を任せておくわけにはいきません。ここ衆院北海道3区でも市民と野党の共闘が進んでいます。市民と野党の共闘で安倍政権を退陣に追い込みましょう」と訴えました。
 この行動には22名が参加、「市民の風」からも参加があり、合わせて44筆の署名が集まりました。



治安維持法と同じ「共謀罪」は廃止に

 月寒9条の会も参加する豊平区平和行動実行委員会は、7月27日午後、豊平区民センターで「平和のつどい」を開催しました。
 「つどい」は参加者みんなで夏の歌を歌って開幕。「名寄集産党事件」研究者の宮田汎(ひろし)さんが、戦前の北海道における治安維持法による弾圧について講演しました。

 宮田さんは、「治安維持法が可決された1925年、国鉄労働者らが中心となって名寄に文化サークルが発足。その運動の中で社会の矛盾、労働・農民運動にも関心が持たれ、27年8月に集産党が結成された。当時、北海道にはまだ日本で共産党が結成されたことは知られていなかったので、独自に集産党と名乗った」と経過を語るとともに、 「当時は資本論なども出版されており、道北の労働者も社会主義について熱心に学んでいた」と当時の状況を語りました。
 集産党の弾圧は1927年の11月に始まり、40人以上が逮捕留置され、翌28年3月には3・15の全国一斉大弾圧につながったとし、集産党事件が全国大弾圧の予備捜査であったと語りました。
 29年に治安維持法初の判決として集産党事件の判決が確定。「私有財産制度の否認を目的とした」として4人が禁固刑となった。
 宮田さんは、「北海道での戦前の主な弾圧事件をまとめると検挙数で1398人、このうち実刑判決となったのは94人と少ない。治安維持法では検挙されることを恐れて市民運動を萎縮させる狙いが大きかったとし、「共謀罪」でも同様の狙いがあると指摘しました。
 さらに、治安維持法下では「1枚の絵でもよく見ればそれから作者の思想・意欲を突き止めることができる」として実刑にされたと語り。「『共謀罪』でも治安維持法同様、捜査当局が勝手に内心を判断し罪にできる」と、「共謀罪」と治安維持法の共通性を指摘しました。
 宮田さんは、「思想信条の自由、内心の自由を侵す『共謀罪』は憲法違反、市民と野党の共闘で廃止に」と訴え、講演を終わりました。


 みんな元気に暮らしたい!

 荒井聰氏、かわべ竜二氏をゲストに7・17集会が開催されました。

 低い投票率、政治に対する不信感、政治離れにどう対応するのかとの質問に、かわべ氏は「安倍政権支持の理由の半分は『安倍政権に代わるところがないから』。安倍政権に代わる勢力があることを示していけば、政権は代わる。野党で話し合い、政策の一致点を見出し、有権者に示していくことが大切」と語りました。
 荒井氏は、「派遣労働の解禁以来進んだ格差の是正が必要、そのためには政権交代を」と語りました。
 「東京都議選後、民進党の中に共闘ではなく、党独自で行くべきではとの意見が出ているというが」との質問に、荒井氏は「共産党は19議席、民進党は5議席と大きく差がついた。共産党にすり寄ったのでは、民進党独自で行くべきとの意見が出ているが、国会では、森友・加計学園疑惑では民進党と共産党が共闘している。ここ札幌では、(共産党が候補を下ろし)上田市長を当選させた時以来、共闘の関係は変わっていない」としました。
 助言と司会を行った北海学園大学の本田教授(専門は欧州の政治)は、「欧州における連立政権はどこでも初めは数合わせで出発した。政策が違うのは当たり前で、どこでまとまるかが肝要となる」と語りました。また「スウェーデンでは社会保障は中間層をも対象としており、不公平だとの批判はない」と語り、「子どもの医療費無料化や給食費の無料化などは中間層をも対象としており、その点では野党をまとめる政策となりうるのでは」と語りました。


 「共謀罪」廃案に! 街頭リレートーク

「市民と立憲野党の共同を求める北海道3区市民の会」による街頭リレートークが5月21日、札幌ドームでの
日ハム戦に向かう人々でにぎわう福住駅前で行われ、民進党の荒井衆議院議員、新社会党の小柳氏、市民ネットの
奥田氏、日本共産党の川部氏がリレートークを行いました。また、社民党、緑の党、小沢政治塾卒塾生の方から連帯
のメッセージが寄せられました。                                     


 国民平和大行進豊平コースに参加しました

  5月20日(土)13時15分、美園生協前を出発。環状通りを地下鉄白石駅裏やまびこ公園まで自家用車を含め100名が、「核兵器なくそう」「平和憲法守ろう」「共謀罪は廃案に」と訴え歩きました。
  到着地のやまびこ公園では、礼文島からの幹線コースを出迎え、通し行進者の五十嵐成臣さん(73)が、「核兵器禁止条約が締結されようとする年に行進できて光栄です」とあいさつしました。
  元気な方は幹線コースに合流し、札幌駅前まで行進しました。
    主催:2017豊平区平和行動実行委員会


 ストップ「戦争法」豊平区民の会による

共謀罪反対区民集会 

   5月13日、月寒公民館体育室にて開催。渡部敏広弁護士が「共謀罪の危険な狙い」と題して講演。
 集会後、福住駅前までパレードを行い、「共謀罪は絶対反対、メールやラインの盗聴するな」と訴えました。


ストップ「戦争法」豊平区民の会主催による

 ヒロシマ被爆体験を聞く会

  4月21日(金)豊平区民センターで開催されました。
 勤労学徒として爆心地より3kmの国鉄車庫内で被爆
した藤村敏夫さんが当時の惨状を生々しく語りました。


「市民と立憲野党の共同を求める北海道3区市民の会」主催による

安倍さんにサヨウナラを!市民集会

 4月15日(土)14:00〜 清田区里塚美しが丘地区センターで開催されました。
 基調講演として結城洋一郎小樽商大名誉教授が、腐敗と強権の安倍政権について語りました。
 パネル討論では、荒井聰衆議院議員(民進党)と川部竜二氏(共産党予定候補)が安倍政権を終わらせるためにどうするか、野党共闘を進めるための課題などについて討論しました。
 フロアーから、荒井氏と川部氏に対し、そろって街頭で市民に訴えてほしいとの要望が出され、両氏はそういう場ができれば対応したいと答えました。社民党、緑の党からもメッセージが寄せられました。


市民と立憲野党の共同を求める有志による

リレートーク


  札幌ドームでファイターズ戦が行われた4月1日(土)、地下鉄福住駅前にて有志によるリレートークが行われました。
  安保法制の廃止、共謀罪法案を廃案に、教育勅語は許されない、市民と野党の共闘で政治を変えよう、などと訴えがなされました。


「市民と立憲野党の共同を求める北海道3区市民の会」スタート

 衆院小選挙区北海道3区(豊平・白石・清田)における、市民と立憲野党の共同をめざす集会が、1月28日白石区民センターで開催され、92名が参加、「市民と立憲野党の共同を求める北海道3区市民の会」が発足しました。
 政党からは、日本共産党のかわべ竜二氏(党3区予定候補)、民進党のかんの太一市議、民進党荒井衆議院議員の秋元恭平秘書が参加。市民からの質問、問題提起に答える形で「安倍政治の問題点、安倍政権を終わらせるには」について語りました。
 集会には都合で参加できなかった荒井聰衆議院議員を始め、社民党、新社会党、緑の党、小沢一郎政治塾卒塾生の方から、いずれも安倍政治を終わらせるためにともに闘おうという主旨のメッセージが寄せられました。
 「3区市民の会」は原則個人加盟とし、会費は徴収せず、運営経費は募金によることとしました。共同代表4名、コアメンバー18名、事務局5名を選出。事務局が日常の事務処理を担当し、コアメンバーで情報を共有し活動の方向を決めていくこととしました。コアメンバーは今後も増やしていくということです。
 今後の活動としては、スタンディングなどの街頭宣伝、集会、各政党への働きかけなどを行う予定です。
 ツイッター https://twitter.com/hokkaido3ku_16、 フェイスブックを立ち上げています。


福住駅前でスタンディング宣伝

 札幌ドームで日本ハムファイターズのファンフェスティバルが開催された11月23日、
ストップ「戦争法」豊平区民の会と福住九条の会は、福住駅前でプラスターを掲げ、
フェスティバル参加者に、自衛隊を戦場に送るな、戦争法は廃止にと訴えました。 



改憲阻止! パネルディスカッション in 豊平
10月16日(日)午後 豊平区民センターにて開催 


  集会には70名が参加。明日の自由を守る若手弁護士の会の神保大地氏が憲法を巡る今の情勢と、 7月の参議院選挙での野党共闘の結果について語るとともに、市民の側から衆議院選挙に向けて 何をするべきかについて語りました。

 続いて、市民の風北海道の山口さん、戦争法廃止で奮闘した若者の組織ユニキタのメンバーを 含め4人がパネルディスカッション、各組織での取り組みや、改憲阻止に向けてどう行動するかに ついて論議しました。

5月8日北海学園大学で行われた 渡辺 治氏(一橋大学名誉教授、
九条の会事務局)の講演録画がyoutubeで見られます。

前日行われた「渡辺治の政治学入門」も見られます。

ストップ「戦争法」豊平区民の会は6月11日福住駅前で、「戦争法廃止、憲法守れ」の宣伝と署名を行い
「選挙に行って、政治を変えよう」と、ビラを配布しました。



国民平和大行進
豊平コース

5月21日(土)
今年一番の暑さとなったにもかかわらず、今までで最高の100名が参加
美園生協前から、環状線を地下鉄白石駅裏のやまびこ公園まで歩きました。
やまびこ公園では、利尻島からの幹線コースを出迎えました。

幹線コースの皆さんと一緒にやまびこ公園にて



安保法制を考える市民学習会

安保法制がねらうもの
講師:渡辺 治氏 (一橋大学名誉教授、九条の会事務局)
5月8日(日)10時〜12時半
 北海学園大学 7号館にて開催されました



戦争はイヤ! 怒りを行動に!

戦争法廃止・立憲主義回復 市民大集会
4月3日(日)午後 月寒公民館にて開催されました。

概要については、会報第13号を見てください。

集会終了後、集会参加者は地下鉄福住駅までデモ行進を行いました。

  
   川上 麻里江 弁護士が特別報告
 戦争法は自民党改憲案が始まり。国民の自由と権利を
制限し、国民の上に国家を置くところから来ている。
 衆院5区補選は、戦争法廃止だけでなく、個人を大切
にするかどうかが問われていると語りました。  
    
                                           
       
 「市民の風北海道」の川原共同代表が衆院5区補選の
状況を報告し、支援を訴えました。                 
        

「豊平区民の会」では3月9日南平岸駅前で、「戦争法の廃止を求める」署名を行いました。



ストップ!「戦争法」守れ民主主義、市民大集会開催

  豊平区内の九条の会をはじめとする各種団体、個人でつくる「ストップ『戦争法』豊平
区民の会」は2月7日午後、北海学園大学で「ストップ戦争法、守れ民主主義、市民大集
会」を開催しました。                              
 集会には270名を超える市民が参加、弁護士で前札幌市長の上田文雄氏が講演、立憲
主義の危機、表現の自由が奪われる危険性を指摘。「野党の共闘で選挙に勝利し、憲法守
る政府を」と訴えました。                             
  集会は、元札幌交響楽団の小島さんによるチェロ演
奏で開幕、パブロ・カザルスの「鳥の歌」など4曲が
披露されました。共同代表の岡野北大名誉教授の挨拶
のあと、上田前市長が講演。                      
                                                
  上田氏は、「安倍首相は現憲法下では集団的自衛権 
を行使できないことがわかっていて、96条改憲を手始
めに9条改憲に乗り出したが、裏口入学との国民の批
判を受け断念。禁じ手の解釈改憲に踏み切った。憲法
は権力者を縛るもの。縛られる政府が解釈改憲で縄を
ゆるめることは許されない」と指摘。              
 「9条2項があったから湾岸戦争でも自衛隊の派兵
をことわれた。70年間ひとりの戦死者も出さなかった。
今、安倍首相は日本の一番大切なものを手放そうとし
ている。これは国を売る行為」と語り、「日本の伝統
を守れ」と言いながら、アメリカいいなりとなってい
る安倍首相の対米従属ぶりを批判しました。      
  上田氏は、自民党改憲案のねらいについても語り、
「国民の権利、表現の自由を奪う内容となっており、
政府の間違いを国民が正すことができないようにする
もの」とその危険性を指摘。「このような改憲勢力は
選挙で当選させない、野党は統一して選挙に勝利する
ことが必要。そのためにみなさんの協力も」と訴えま
した。                                       
                                                
 ついで、参加各団体、個人からのスピーチがあり、
月寒9条の会の共同代表で、医療9条の会のメンバ 
ーでもある三上先生も「安倍首相は戦争法提出前に 
アメリカ議会で成立を約束した。アメリカには抵抗 
なく従うのは全く不思議。私は9条の大切さは骨の 
髄からわかっている。上田さんのようにはできない 
が、私もできることをやらなければ」と語りました。
 北海学園大学有志の会からは、「今の学生はネット 
でいろんな情報を得ているが、将来日本を担っていく
うえで大切な情報はネットにない」として、4月から
憲法や近代史についての連続学習会を行うことが紹介
されました。                                    
 他に、「戦争させない北海道をつくる市民の会」メ 
ンバー、平岸9条の会、教会の牧師さんなどからスピ
ーチがあり、戦争法に反対し平和を願う思いが語られ
ました。                                        
                                                
  集会は、「豊平区民の会」の設立経過と役員を紹介
した後、会の設立を確認し、共同代表の石垣さん(月
寒教会)が閉会の挨拶をしました。              
 終わりに当たり、参加者一同、「戦争法の廃止と、 
2000万人統一署名に取り組もう」として、集会を
終わりました。                                  
  


ストップ「戦争法」豊平区民の会(準備会)で署名訴える

「戦争法」の廃止と立憲主義を堅持し憲法9条を守ることを目的に
 ”ストップ「戦争法」豊平区民の会(準備会)” が発足しました。
  区民の会では、12月9日午後、平岸駅前で、戦争法の廃止を求める
統一署名に取り組みました。                                    
  月寒九条の会も区民の会に参加し、平岸駅前で署名を訴えました。

月寒九条の会第11回例会 月寒の旧軍事施設(歩兵25連隊)を巡るツアー

11月14日午後、雨が降り出しそうな天気にもかかわらず、48名と多くの参加をいただきありがとうございました。
 多くの参加で、資料が不足しご迷惑をおかけしました。

 左:昭和20年頃の月寒  右:歩兵第25連隊兵営の正門にあった松

 左:北部軍司令官の官邸(現郷土資料館) 右:北部軍防空作戦室(指揮所)跡(現公務員宿舎)


戦争する国NO! 市民大集会に350人

9月6日(日)午後、北海学園大学で開催された市民大集会には350人が参加
小森陽一(九条の会事務局長、東大教授)氏 が講演
高塚愛鳥さん(「戦争したくなくてふるえる」デモメンバー)、ママの会、
安保法案に反対する北海学園大学教員有志の会もスピーチ

概要については、会報第11号を見てください。

終了後、参加者は平岸駅までパレード、「戦争法案」を許さないと市民にアピールしました。


「そうだったのか! 戦争法案」神保大地弁護士による講演

7月30日(木)午後1時半から 豊平区民センター視聴覚室にて
2015年豊平区平和のつどいが開催されました。

 

強行採決許さない! 25日(土)午後2時,緊急パレード終了しました


「戦争法案」を許すな!豊平区民集会が 7月11日(土)午後、月寒中央の月寒公民館で
開催され、150人が参加。集会後、30℃の暑さの中、福住駅までデモ行進しました。

概要については、会報第10号を見てください。

    

月寒九条の会第10回例会と総会は6月28日終了しました。

概要については、会報第10号を見てください。

 以下の要請文を総会で採択し、送付しました。
    自由民主党総裁 安倍晋三 殿
  公明党代表 山口 那津男 殿
 現在、国会で審議されている「安全保障」関連法案は、衆議院憲法審査会で自民党が推薦
 した早稲田大学の長谷部教授をはじめ、大多数の憲法学者が憲法違反としています。「安全
保障」関連法案は、従来の政府見解をも覆し、日本を海外で戦争する国にする憲法違反の法
案です。                                    
  自民、公明の政府は、今国会の会期を大幅に延長し、なんとしても本法案を通す構えで
すが、憲法違反の法律を数の力で押し通すことは、立憲主義に基づく民主政治の破壊、独
裁政治とも言うものです。                            
 私たちは、「戦争をしない平和な国、日本」としての世界の信頼を損ない、日本をアメ
リカと同じ、殺し殺される国にする「安全保障」関連法案を許しません。憲法違反の本法
案を直ちに廃案とし、憲法を遵守することを強く求めます。             
  2015年6月28日 「九条の会」アピールに賛同する月寒九条の会総会   

豊平区平和行進が行われました

 月寒九条の会も参加する「豊平区平和行動実行委員会」による豊平区平和行進が今年も
行われました。5月16日(土)午後1時美園生協前集合で、地下鉄白石駅前近くの「や
まびこ公園」まで、環状通りを歩きました。                    
 写真は到着地のやまびこ公園で、礼文島から東京に向けて行進する平和行進の幹線コー
スの皆さんといっしょに。                            

月寒九条の会 第9回例会

憲法九条の輝きと基地問題

 ―砂川・恵庭・長沼そして沖縄―

講師: 高 畑  滋 氏
3月15日(日)

 米軍基地の拡張を巡って争われた砂川事件(現東京都立川市砂川町)では、米軍の駐留
は憲法9条に違反するとの判決が東京地裁で出されました。また、北海道の長沼町へのナ
イキミサイルの配備を巡って争われた長沼事件では、札幌地裁は自衛隊は憲法違反との判
決を下しました。これらの判決は時の政府の圧力により、上級審で覆されましたが、20
08年の「自衛隊イラク派兵は憲法違反」との名古屋高裁判決に引き継がれています。
 学生時代に、砂川米軍基地闘争に関わった高畑滋さんから、砂川事件とそれに続く長沼、
恵庭事件、さらに矢臼別演習場、沖縄の辺野古新基地建設など、軍事基地と憲法の問題に
ついて語って頂きました。                            
 概要については、会報第9号を見てください。なお、印刷して会員の皆様にお届けしま
した会報では、恵庭、長沼事件の項について一部誤りがありましたので、本ページで公開
しているものに訂正させていただきます。                     
講演要旨pdfファイル  

 月寒九条の会 第8回例会  

札幌の旧軍事施設跡・朝鮮人の強制労働

講 師  小松 豊さん
「札幌郷土を掘る会」会長
11月29日(土)午後 東月寒地区センターにて開催しました。

 小松さんからは、初めに豊平区内における旧軍事施設について、スライドを使って紹介して頂きました。

 左:北部軍司令部、現在の月寒中学の所にあったが、戦後すぐに焼失。右:北部軍防空指揮所。米軍の爆撃に耐えられるよう、1〜2mの厚さのコンクリートで造られた。強制連行された朝鮮人労働者やタコ部屋労働者を使って突貫工事で建設された。保存運動にもかかわらず、2008年に取り壊され、跡地に公務員宿舎が建設された。

左:北部軍司令官官邸。現在は郷土資料館となっている。右:月寒25連隊。国道36号線と二条通りの間にあった。

左:月寒25連隊、大演習の後天皇と写真を撮った。現在の月寒高校のグランドの所。右:陸軍衛戌病院。現在は札幌第一高校となっている。

現在の月寒公園は、射撃場でした。

札幌における朝鮮人の強制連行、強制労働

  札幌における朝鮮人の強制連行、強制労働について、小松さんは、かっての中学校の社
会科教科書では「強制連行」とはっきり書かれていたが、現在使用の教科書では「集めて
・・・連れて行き」と改悪され、強制連行の事実が隠されてきていることを指摘しました。
 日中戦争の拡大・泥沼化により、国内の労働力が不足し、これを補うため、政府は19
39年から、行政機関をあげての労働力移入計画を遂行しました。初めは「募集」という
形を取りましたが、それは形だけで、目標数に達しなければ、官吏や警察、村の有力者が
加わって強制的に集められました。その数は70〜80万人、一説には150万人もの朝
鮮人が強制連行されてきました。
 連行された朝鮮人は内務省(特高)・厚生省を中心に作られた共和会に強制加入させら
れ、この「会員章」の常時所有を義務ずけられ、自由のない監視・管理のもとで働かさせ
られました。札幌では、豊羽、手稲の鉱山、丘珠飛行場の建設、北部軍防空指揮所建設な
どに従事させられました。
 小松さんたちの調査では、札幌では10カ所で述べ9000人の朝鮮人が強制労働を強
いられたことが明らかになっています。
 朝鮮における募集(連行)については、担当者の証言や、強制連行された人の証言があ
り、小松さんは、そのいくつかについて紹介しました。また、こうした連行は、いずれも、
どこでどんな仕事をするのかについては事前に知らされることがなかったこと、労働条件
や待遇をめぐっての紛争と警察による弾圧があったこと、賃金も契約が終わる段階で支払
われ、その段階で日本人労働者に比べはるかに低いことがわかったことなど、様々な問題
について語りました。
 小松さんは、「戦後、1965年に日韓基本条約が結ばれたが、賠償問題は経済協力に
すり替えられ、個人の補償は未解決になっている。日本政府は被害者の立場に立って、言
われなくても、ましてや裁判になる前に進んで誠意を持って、事実を認定し、謝罪するべ
き」と語りました。また、こうした事実を後世に伝えていく必要性を訴えました。

 戦争体験を語る(月寒九条の会第7回例会)

9月6日(土)午後1時半から4時まで
東月寒地区センターにて開催しました。 

      結城信重さん: 東京大空襲          
          狩野 廣さん: 学徒動員、勤労奉仕  
          高畑 滋さん: 学童疎開、戦争の実態
    について語っていただきました。 

詳しくは、会報第7号(pdf) をご覧ください。
  お話いただいた3方のビデオを作成しました。   

Video :結城信重さん 「東京大空襲」(27分)  
Video :狩野 廣さん: 「学徒動員、勤労奉仕」(32分)  
Video :高畑 滋さん 「子どもたちの戦争」(22分)

自民党総裁、公明党代表に以下の要請文を送付しました

自由民主党総裁 安倍晋三 殿  政府は、7月1日にも集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行うとしていますが、 集団的自衛権の行使は、歴代自民党政権においても許されないとしてきたものです。憲法 9条の解釈を勝手に変更することは、立憲主義を否定するものであり、とうてい許されま せん。さらに、集団的自衛権の行使容認は、戦争の放棄を謳った憲法9条に明確に違反し、 日本を戦争する国にするものです。  私たちは、「戦争をしない平和な国、日本」としての世界の信頼を損ない、日本をアメ リカと同じ、殺し殺される国にする集団的自衛権の行使容認を許しません。  集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行わず、日本国憲法を遵守することを強く求 めます。 公明党代表 山口 那津男 殿 (上記文章に以下を追加)  貴党が、集団的自衛権の行使容認に手を貸すことは、「平和の党」としての党是にもも とることを自覚されたい。   2014年6月29日 「九条の会」アピールに賛同する月寒九条の会総会


 月寒九条の会 記念講演と総会開催

月寒九条の会は6月29日午後、東月寒地区センターで、弁護士の高崎裕子氏による
「『戦争する国づくり』は許さない――安倍政権の『集団的自衛権』の危険なねらい――
と題する講演を行うと共に、第2回の総会を開催しました。

  講演で高崎氏は、安倍首相による憲法破壊の経過を語ると共に、公明党に配慮して、
自民党は武力行使の要件について文言をいろいろ修正しているものの、「政府の判断で、
海外で戦争できるようにする」という基本はくずしていないと指摘しました。また、たと
え閣議決定がなされても、関連する法律(10数本の法律)が成立しなければ、実行に移
せない。まだまだ私たちが頑張らなければならないと強調しました。
 高崎氏は、集団的自衛権の行使容認に反対する自民党の重鎮や元自衛隊員の声を紹介す
るとともに、世論調査でも集団的自衛権行使容認反対が多数を占めていることを紹介。安
倍首相は勇ましいことを言っているが、こうした国民の声におびえている。だから閣議決
定を急いでいるのです。勇ましい人ほど弱い。国民の力で早くポッキリいかせましょう。
そのためにはバラバラでなく、点を線に、線を面に、安倍政権に立ち向かう声を広げてい
きましょうと訴えました。

  総会では、1年間の活動について総括を行うと共に、新たな1年の活動計画を承認しま
した。新しい点は、豊平区内の九条の会との交流を深めること、会ののぼりの作成や署名
行動などの活動を検討していくこと、などです。
 また、新聞折り込みは会の活動を紹介するものを入れた方がよい、憲法だけでなく生活
にかかわる問題も取り上げては、募金の取り組みを行っては、との意見が出され、こうし
た方向で活動を進める事としました。

詳しくは、会報第6号(pdf) をご覧ください。


第5回例会<子どもたちの未来と教育を考える集い>

今、子どもたちに 教師に 教育に何が起きているのか!
   「かしこく たくましく 心豊かな子どもたちのために」

日時:5月10日(土)13時30分から16時まで開催

  始めに3名のパネリストの方から報告をいただきました。

1)再任用で現在も小学校で教えている吉岡さんから、小学校の現状について

 荒れる学校に一定のパターンがあるわけではなく、どんな学校でも荒れる可能性がある。
また、一度荒れた学校でも進学や卒業を機に立ち直る。しかし学級運営がうまくできず、
休職せざるを得ない先生もあり、せっかく教師になったのに、1年もたたないでやめてい
く青年教師が10名ちかくもいる。
 今、子どもたちは8時25分から3時過ぎに下校するまで、自主学習や授業が詰まって
おり、家に帰ってからは塾と休める暇がない。教師も4時すぎまで休息休憩もとれない状
況にある。子どもの成績などの個人情報は家に持ち帰れないので、夜の10時11時まで
学校で仕事をしなければならない。加えて、北海道では学力、体力とも全国平均を上回る
ようにとの道教委の指示のもと、各学校がプランを作って実施を迫られている。これらの
評価や各種の報告書など教師の仕事は膨大になっており、全教の調査では、過労死ライン
とされる月80時間以上の残業をおこなっている教師が全体の64%にも達している。
 この間、管理教育の強化が進められ、教員の評価制度が導入されるとともに、職員会議
が形骸化し、教育の本質論が全く論議されない状況になっている。こうした中で、10年
ほど前までは、校長も含め良い学校づくりのための話し合いができたが、今では、管理職
と共同して子どもたちのためにがんばれる学校を作ることが困難になってきている。
 現在の子どもたちの荒れは、管理された学校の下、@教えるという面と、A人間を育て
るという面で、大きな搖れがあることに対する子どもたちの抗議に他ならない。   

2)3月まで、学童保育所「翼クラブ」で指導員をしていた小林さんは、学童保育について

 学童保育所とは、放課後、毎日、子どもたちが「ただいま」といって帰ってくる所。
仲間がいて、楽しい遊びがあり、「どうした、何かあった」と声をかけ見守ってくれる指
導員がいる。異年齢の仲間の中で、塾や習い事ではできない体験を子どもたちはしていく。
子どもたちのトラブルもあるが、何度もやり合ったり、話し合ったりする中で折り合いを
付け、子どもたちでルールを作っていく。
 翼クラブでは、ファミコンではない人とのふれあいの遊び、自然の中での遊があります。
畑で野菜を育てたり、餅つき、野外昼食など、働くこと食べることもありと多彩な活動を
しています。地域の方々にも暖かく見守られ、地域の夏祭りでは大きな役割を果たしてい
ます。子どもたち自身で作り上げる行事もあり、今年の6年生は自分たちで会議を重ね、
石巻の被災地に卒所旅行に行きました。
 今は、1年生でも5時間授業となって、子どもたちがおもいっきり遊べる時間がありま
せん。地域の中に、放課後を見守られながら、子どもたちが生き生きと過ごせる場所があ
ることは地域の財産ではないでしょうか。    

3)北海道自由が丘学園の大塚さんは、自らの経験も含め自由が丘学園について

 今の学校は統制され、普通の子(出ず、遅れず、騒がず)でいることが求められると共
に、学力競争からくる学習の押し付けで窮屈な状態になっている。孤独を感ずる子どもの
割合はOECD加盟国で日本はずば抜けている。
 子どもに必要な場は、居心地が良くて、ちょっとした困りごとを気軽に話せる場。必要
なのは、みずからの悩みや葛藤を友人と共有し、打開の道をみずから切り開く力になる学
びであり、基本は人間同士のお付き合い。人と人との付き合いを体験できる集団の中で人
は育つ。子ども時代の過ごし方は大切で、安心して穏やかに過ごせることがなければ、民
主主義や平和を信じられなくなる。その点で大人の責任は大切。
 自由が丘学園では、内容がわかることを大切に、教科書や学年にとらわれず、子どもの
ペースに合わせて学習を進めている。また、子ども一人一人の個性を自由に表現する取り
組み、生徒自身が企画する様々な行事、みずからが体験する取り組みも行っており、自身
がやったことが残るようにしている。子どもと大人が自由な雰囲気でふれあい、交流でき
る場としている。
 

参加者を交えた討論では、

 学級崩壊とか児童の「切れる」と言われる行動など問題が多い中、翼クラブでは自然に
ふれる活動や、食育など大変良くやっておられる。反社会的行動に対しては、人間力をは
ぐくむことや食育も必要でないか。
 吉岡先生の現職時代のことをもう少し聞きたいという声に、吉岡先生は、「朝は5時か
ら8時半までの間に授業の準備をすませ、日中は子ども達とおしゃべり。毎日学級通信を
出し、必ず誰かをほめた。しかし、今の先生方にはこうしたことはできないでしょう」と
答えました。
 「うちの子どもはおとなしい子で、グループにも仲間入りできなかったが、翼クラブに
入っていたら変わっていたかも。今の子どもは異年齢で遊ぶこともないが、翼クラブは誰
でも入れるのか」との質問に、小林さんは、「夏・冬休み期間だけの入所というのもあり、
春休みには「お試し入所」も行っている」と回答
 さらに、小林さんは、学童保育所での経験として、暴れる児童を外へ連れ出した事があ
ったが、暴れるにはそれなりの理由があるはずと、まずは謝って理由を聞いてみると、夫
婦げんかを何度も見て嫌だったとか、いろいろ話してくれた。学童に怒って帰ってくる児
童に「どうしたの」と声をかけ聞いてやると、「俺は悪くない」と先生の悪口が出てくる。
「そうかい、それは嫌だったねー」とまずは話を聞くことで、子どもは落ち着く。
 この点については、教育評論家の尾木ママも言っているように「どうしたの」からまず
行く。「大人がそういうことを意識できるかどうかが大切」とされました。
  
 締めくくりとして、座長の吉野さん(自由が丘教育と協同の研究所、代表)は、「親の
願いは、できる限りすばらしい教育環境を作ってやり、子どもはどんな場合でも力強く育
って欲しいということです。そのためには人間力、総合力が必要です。これは自分の子ど
もだけと単独でできるものではなく、地域ともつながって達成できるものです」と、人と
のつながりを強調してシンポジウムを終わりました。

第4回例会「憲法と教育の危機を語る集い」を開催

第4回例会を「豊平・清田区教職員九条の会」との共催で2月15日(土)、
東月寒地区センターで開催しました。

第1部「今、学校では何が?」では、現職の先生から、学校の現状を
語って頂きました。

どんどん進められる改悪された教育基本法

 平成18年に改悪された教育基本法では、教育の目標として第2条で「道徳心、自立の
精神、公共の精神、伝統と文化、郷土を愛する」など20項目がうたわれており、教員の使
命はこれをはたすこととされ、教育の管理、統制が進んでいる。道徳心や伝統と文化、郷
土を愛する心を育てるなどの押しつけが進められている。
 さらに次期の教科書作成に当たっては、「竹島や尖閣列島を領土と明記すべし。政府見
解を載せるべし」と政府の意向に沿った教科書づくりが進められようとしている。教育行
政についても、旧教育基本法では「不当な支配に屈することなく」と独立性を求めていた
ものが、現行法では「この法律および他の法律の定めるところにより」とされるとともに、
国や市町村長が「教育振興基本計画」を策定することで、時の政府や市町村長の意向に沿
った教育がすすめられている。

ゆとりのない学校現場、先生は休めない

 「ゆとり教育」の見直しで、小学校1年生も入学してすぐに5時間授業があり、学習内
容が増加している。先生は普通8時15分に登校しますが、3時頃、こどもたちが下校す
るまで、休憩時間がとれません。昼休みも子どもたちの様子をみていなければなりません。
従って、休憩時間は3時45分から4時45分までとなっています。しかし3時45分ま
での間に、打ち合わせや会議が入り、45分までには終わりません。結局休憩なしという
ことになります。
 これに加え、近年は教育委員会から来るものや学校独自のもの、さらに保護者に対する
アンケートなど膨大な調査物があります。先生方は、授業や会議の間の少しの時間でも、
必ず何かをやっています。いじめアンケートなどでは、回答の集計だけではすまず、「見
たことがある」との回答があれば、事実の調査、保護者への連絡、当事者間での話し合い
などの対応も必要になります。
 さらに、北海道は学力で全国平均を上回る目標を掲げ、道教委は各学校から学力向上の
ためのプランを提出させており、この取り組みもしなければなりません。また、5,6年
生に英語教育が加わり、そのための研修もあります。個々の取り組みは良いのですが、あ
れもこれもと積み重なれば時間はありません。何よりも一番残念なことは、こうした業務
に時間をとられ、本業である子どもとの関わりがもてないことです。悩みのある子どもや
学力におくれのある子どもなどに関わって援助をしてやりたいのに、それが出来ないこと
が残念です。

評価で給与に格差も

 教員の管理も、教員免許更新制度が導入されるとともに、4段階で教員の評価がなされ、
それにより給与に差が付けられています。しかし、給与が増えるのは一つの学校でも数人
程度に限られ、しかも評価の低い先生方から削った給与でそれをまかなっているという実
態です。

 質疑応答では、学校での歴史教育、評価制度などについて質問がありました。また共催
した「豊平・清田教職員九条の会」からは、「要請があればこうした問題についていつで
も対応します。呼んでください」との話がありました。
      <参加者の感想>
     
      1)教育現場の話、興味がありました。先生方もおかしいと感じていても現実の教育現場でやっていかなければない大変な立場にあることがわかりました。私たち市民も、教育を守るために何か行動すればいいのでしょうか?
     
      2)今の先生方の厳しい勤務実態が結果的に子どもたちに影響を与えていることを知り、同情とともに、教育の危機を感じました。
     
      3)「詰め込み」からゆとりへ、そしてまた「詰め込み」教育に先祖返りして、学校が荒れることを心配します。
     
      4) 教育の話は時間が短かった。学校現場の報告をもっと聞きたかった。
     
      5)これからも、教育現場の実態と教育改革についての意見交換を。興味あります。

第2部では、「安倍政権の『戦争する国』づくりの狙いと矛盾」と題して、
たかさき法律事務所の高橋健太弁護士より、
以下のような講演をいただきました。

 講演する高橋弁護士

集団的自衛権容認は改憲クーデター

  本来、厳格な憲法改正手続きを経て9条を改定しなければ、集団的自衛権の行使は認め
られない。そうであるにもかかわらず、解釈の変更だけで集団的自衛権を容認するのは改
憲クーデター、裏口改憲。日本の憲法改正手続きは、諸外国の手続きと比べ決して厳しす
ぎるものではない。本当に改正が必要なら手続きが厳しくても改正できるはずである。
  昨年5月の朝日新聞の世論調査では、憲法改正の必要ありとする回答は51%に達して
いるが、憲法9条については、変えた方がいいとする回答は30%に対し、変えない方が
良いとする回答は55%と高い。この傾向は7年前でも同じで、国民は憲法9条の改定を
望んでいない。
  集団的自衛権の容認については、アメリカからの要請があるわけではない。柳沢元官房
副長官は「米国が行使容認を日本に公式に要求したことは一度もない」と言明している。
むしろアメリカは歴史認識や従軍慰安婦問題でタカ派の安倍政権に危険性を感じている。

秘密保護法、恣意的な運用される危険性

  秘密保護法について安倍首相は「一般の方には関係ない」と言っているが、法律を作る
人と、運用する人は違う。あいまいな条文で、恣意的な運用のおそれは十分にある。樺太
や根室の海軍施設の情報をもらしたとして処罰された宮沢・レーン事件では、誰でも知っ
ていたことが処罰の対象となり、恣意的な運用がなされたことは明らか。
 秘密保護法の必要性について、昨年のアルジェリア人質事件で邦人の安否情報が得られ
なかったのは、我が国に秘密保護法がなかったからとされているが、他の国にも情報は行
っておらず、秘密保護法は関係ない。

共謀罪の制定も

  集団的自衛権、秘密保護法、靖国参拝と安倍首相は突き進んでいる。議席数と高い支持
率を濫用して、自分たちの政治運営をしやすいようにすること、戦争のできる軍隊を持つ
ことをねらっている。秘密保護法は成立したが、過去には、法案は成立してもその適用を
ゆるさなかったり、法の運用を厳密に制限させたりした事例はある。秘密保護法阻止の運
動が必要。
 さらに、相談の場にいただけで、話しただけで逮捕できる共謀罪の制定も、秘密保護法
とセットで検討されている。これも阻止しなければならない 安倍政権は若い人の歴史認
識を変えさせ、過去の侵略戦争の反省をさせないようにしようとしている。ドイツのヴァ
イツベッカー元大統領の「過去に目を閉ざす者は、未来に対してもやはり盲目となる」と
の言葉を肝に銘じなければならない。

第3回例会、「秘密保護法」について開催

月寒九条の会第3回例会は、12月7日午後、北海道自由が丘学園にて開催されました。
前日には強行採決により「秘密保護法」が成立しましたが、この例会で、「秘密保護法」が
いかに国民の権利を侵害し民主主義を破壊する悪法であるかを改めて学びました。

人間形成的教育、エコスクールをめざす北海道自由が丘学園

  例会では、まず会場となった、北海道自由が丘学園の紹介を吉野理事長より頂きまし
た。
 知識詰め込みや競争の教育でなく、子供が主人公の人間形成的(全人)教育をめざす自
由が丘学園の設立経過と理念について語っていただくとともに、学園でのこどもたちの伸
び伸びとした学びをビデオで紹介して頂きました。また、余市のNPO法人農場に於ける
ファームステイや北海道教育大学釧路校による出前授業など多彩な団体との協同、連携を
行っていること、さらにこの学園が多くの賛助会員によって支えられているとの話があり
ました。
  また、学園は太陽光パネルや木質ペレットストーブを導入し、環境に優しいエコスクー
ルをめざしており、昨年は札幌市の第4回環境賞において「環境保全・創造部門優秀賞」
を受けたことも紹介されました。会場ではペレットストーブが燃えており、学園で使うエ
ネルギーの6〜7割は自然エネルギーでまかなわれているということでした。

学園について紹介する吉野理事長

  続いて、「明日の自由を守る若手弁護士の会」共同代表の神保弁護士より、
「秘密保護法と安倍政権の危険な狙い」と題して講演をいただきました。

 神保氏は、50ページに及ぶスライドを示し「秘密保護法」の数々の問題点を指摘するとともに、
「この法律が適用されればこんなことも起こります」と事例をあげて解説しました。神保氏の解説に、

会場からは「えー?」という声がたえまなくあがりました。
 たとえば、
 ●「秘密」の指定は大臣がすることになっているが、大臣はころころ代わるので実際は官僚が「秘密」
の指定をすることに。官僚が教えなければ新大臣は何が「秘密」か知らないことも。
 ●「秘密保護法」違反で裁判になっても裁判官にも「秘密」の内容が知らされないで裁判が進むことも。
 ●「秘密」を扱う者の「適性評価」のためであれば、問い合わせに病院は回答を拒否できない。
 ●「秘密」を扱う政府の仕事を受注するかもしれない企業の従業員もひそかに調べられる。
 政府がどこかの企業に発注しようと思えば、受注しそうないくつかの企業の従業員について、たとえ受
注しなくても、事前にその「適性」が調査されることになる。などなど・・・

 法案は通ってしまったが、これからどうするかについては、
 ☆法律の施行には関連する政令が必要、この制定を遅らせ、施行を先延ばしにさせる。
 ☆「秘密保護法」を廃止する法律を作る。
 ☆新たに情報公開法を制定し、「秘密」とされたものを公開させる。
                                                    などの方法があるとしました。

 いずれにしろ、署名を集めたり、地方議会から要請したりして、「秘密保護法」をなくせとする声を
大きくしていくことが大切としました。
 参加者からは、「秘密保護法」は言論、表現の自由を損なう憲法違反の法律である。憲法違反である
との裁判は起こせないかとの質問がありましたが、日本では違憲の法律を審査する仕組みがなく、
具体的に「秘密保護法」違反で逮捕されるとか、回答拒否で処罰されるとかの事件にならないとでき
ないとのことでした。 やはり今は世論を動かすことが大切です。

 講演する神保弁護士


北の国から「平和・憲法・市民」集会開催される

 11月1日(金)、札幌市教育文化会館にて、当会も含む全道104の「九条の会」が実
行委員会をつくり、標記の集会が開催され、800人余りが参加しました。
 各「九条の会」の代表が壇上に並んで開会の挨拶を受けた後、八重山民謡第一人者の大
工哲弘氏が、「憲法9条皐月晴れ」、「命どう宝」、「一坪たりとも渡すまい」などの歌
を力強く歌いました。
 その後、中央大学教授目加田説子氏が「行動する市民が世界を変える」と題して講演を
行いました。
 冒頭、目加田氏は、「安倍内閣は、秘密保護法制定、国家安全保障会議の設置、解釈改
憲による集団的自衛権の行使などを進めようとしている。民主主義に反する戦後最大の危
機にあるといっても良い」と警鐘を鳴らしました。
 氏は、「歴史的にも、奴隷解放や核軍縮、冷戦の終結といった歴史的な出来事において、
国境を越えた市民運動が大きな役割を果たした」と語り、さらに対人地雷禁止条約の成立
経過について詳しく述べました。
 「『対人地雷をなくせるわけがない』とのおおかたの予想に反し、当初たった6つのN
GOで始まった運動は、その後の各国におけるNGOの働きかけで、現在161カ国が条約
に加盟するまでになった。米、ロシア、中国、中東諸国はまだ加盟していないが、これ
だけ多くの国が加盟するに至り、対人地雷を使用出来なくなっている」と市民運動に大き
な力があることを示しました。
 さらに氏は、私たちの金が金融機関を通じて、非人道的な兵器の製造に使われていない
かについても関心を持って欲しいと語りました。
 氏は、「世界は軍事的手段ではなく、多くの人が参加し、民主的にものごとを決める方
向に進んでいる。多国間協力が主流になっている」とし、単独で世界を支配しようとする
アメリカとそれに追随する安倍政権を批判しました。そして、「一人一人が出来ることを
積み重ね、行動することで世の中を変えていきましょう」と訴えました。
 
 

「月寒九条の会」第2回例会

憲法と平和を語る集いが10月19日(土)月寒公民館で開催されました。

    北海道自由ヶ丘学園月寒スクールの吉田さんと小林さんによる
    ギター演奏とボーカルソロ
 
 
    日本キリスト教団月寒教会牧師,黎明幼稚園理事長の石垣弘毅さんによる
    聖書が描く「平和をつくり出す人」と題する講演が行われました。
     概要については、会報第2号(pdf) をご覧ください。

月寒九条の会は2013年6月29日に設立総会
(憲法を考える講演と音楽の集い)を開催しました。 詳細は、こちらに